APAA2024マニラ大会に参加しました

第76回APAA（アジア弁理士協会）理事会が、2024年11月18日（月）～21日（木）の日程でフィリピンのマニラ（Conrad Manila Hotel）で開催され、玉井敬憲、山田淳一、福家浩之、阿世賀明日香の４名が参加しました。

APAA理事会は、アジアにおける知的所有権に関する代理人の唯一の国際団体ですが、アジア諸国の会員のみではなく、欧米、中東、中南米等の各国代理人もオブザーバーとして参加できます。今年のAPAA理事会には、約1,400名の弁理士や弁護士が参加しており、そのうちオブザーバーは約400名でした。参加人数の割合から考えると、アジア圏の知財に対する各国の強い関心を感じました。

弊所からの参加者は4名でしたので2名2組に分かれて、各国代理人とのネットワーク形成、各国での権利化、権利活用に関する意見・情報交換を行いました。

Coviｄ19が落ち着き、各国経済の好転と共に、知財出願件数も上昇傾向にあると感覚的に考えていました。しかし、実際に各国代理人との意見交換を行うと、国によってはCovid19後の経済活動開始が遅れたことで不況が続いており、知財活動も低迷しているままであったり、また、経済活動は好転しているものの特許庁側の対応がそれに伴っておらず権利化まで期間を要する国があったりと、各国の状況は一様ではないことが分かりました。

（なお、多くの国の知財活動はCovid19後上昇傾向にあると感じました。）

今後もそれぞれの国での状況を確認しながら、各国代理人との連携をさらに深め、より質の高い知財活動を図れるよう、各国代理人との情報交換の機会を積極的に設けていきたいと思います。

来年は2025年11月にマレーシア、クアラルンプールでAPAA年大会が開催される予定であり、引き続き弊所所員が参加することを予定しています。