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2023.03.10
外国特許実務
ヨーロッパ
【ヨーロッパ】ビデオ/WEB会議による口頭審理
欧州特許庁(EPO)は、2023年1月より、異議部・審査部での口頭審理について、ビデオ/WEB会議(videoconference :VICO)を標準形式とすることとしました。使用されるツールはZoomです。
但し、ビデオ会議を利用しない重大な理由がある場合、または、当事者から要請がある場合は、それぞれの部門が許可した場合に限り、対面による口頭審理とすることができます。
一方、審判部においても、ビデオ会議は緊急事態(パンデミック)への対応として導入されました。緊急事態措置が終結した現在であっても、ビデオ会議の採否は審判部の裁量に任されており (*1)、対面での開催と併存している状況です。対面による口頭審理が通知された後に、ビデオ会議での開催に変更することを受け入れられるか当事者に尋ねる通知が発行されるケースもあり、審判部としてもオンラインによる開催に有用性を感じているようです。
なお、審判部での口頭審理について、ビデオ会議に関する意見募集が2023年3月31日まで行われています(*2)。異議部・審査部に引き続き、審判部でも同様に、口頭審理の標準形式がビデオ会議となるのかどうか、引き続き動向を注視してまいります。
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弊所には、対面での口頭審理への参加経験、WEB会議での口頭審理の傍聴経験を有している弁理士が在籍しておりますので、口頭審理の手続きの流れを踏まえた対応策をご提案することが可能です。
<参考>