【ヨーロッパ】10 Day Ruleの廃止（2023年11月1日より）

欧州特許機構管理理事会（Administrative Council of the EPO）は、10 Day Ruleの廃止を決定しました。2023年11月1日より効力を生じます。

現在、EPC規則126条（2）では、書類が発送日から10日後に到着したとみなされる10 Day Ruleが定められ、ほとんどの手続に適用されます。例えば、拒絶理由通知の場合、通知に記載されている発送日＋10日＋4ヵ月（2ヵ月や3ヵ月の場合もあり）が応答期限になります。

10 Day Ruleは1970年代から存在し、廃止を惜しむ声もあるようですが、欧州特許条約をデジタル化時代に適合させるべく2022年10月14日に廃止が決定されました。

10 Day Ruleの廃止により、通知に記載されている発送日が期限の起算日となります。

（参照）EPO　HP